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HN harborが撮った写真や絵をアップしていきたいと思います。たまに読書とか、たわいもない話から、真面目な話など。お笑いなんかも・・・

『金閣寺 三島由紀夫著

 

 『金閣寺』三島由紀夫著

 私が所有している文庫本の中で、同一のタイトルで一番多いのは、三島由紀夫著の『金閣寺』です。新潮社も商売上手で、近年、文庫本の装丁を変えてきました。昔は、白地にオレンジ色の小説名と、灰色で三島由紀夫という名前が踊っていましたが、最近の『金閣寺』の文庫本は金ピカ、一色になっていた。なんともまーと思い、俗で駄目だ。先生がどのくらい本を愛してていたか知っていただけに、この金ピカの『金閣寺』は、なんだかなーと思った。が、結局、実用と保存用に二冊買った。でも、その前の装丁 速水御舟の『炎舞』(部分)が、欲しかったので、それも買った。学生の頃、読んだ金閣寺の文庫は二冊あるが最近の新潮社で発行される文庫本は、文字が大きく読みやすいので、ついつい買ってしまう。商売上手だ、
 小林秀雄氏は、三島由紀夫氏との対談「美のかたち」の中で、『金閣寺』読後の感想を次のように語っている。
 「率直に言うけどね、きみの中で恐るべきものがあるとすれば、君の才能だね。つまりあの人は才能だけだって言うだろう。なにかほかのものがないっていう、そういう才能ね、そういう才能が、きみの様に並外れてあると、ありすぎると何かヘンな力が現れて来るんだよ。魔的なもんかな。きみの才能は非常に過剰でね、一種魔的なものになっているんだよ。」(略) 『FOR BEGINNERAS 三島由紀夫』から抜粋。
 『金閣寺』
足利義満によって建てられ、5世紀にあたって優雅な姿を保ってきた金閣が、林承賢による放火によって焼失したのは昭和25年7月2日のことである。三島由紀夫氏の『金閣寺』は、この林承賢の放火事件に題材を得たものである。そしてひとりの青年の暗い内側を描こうとする。しかし、私は三島氏にも放火魔に近親感があったと思われる。小説『金閣寺』は昭和31年1月から10月まで『新潮』に連載され、同年10月に単行本として刊行された。
 話は変わるのだが、人は知らず知らずの内に記憶を脳裏に入れてしまうこともあると思う。8、9年前に私が書いた文章で「世界が終わるときに僕の認識が終わり、僕の認識が終わるときに世界が終わる。」と書いた。その後、金閣寺を再読し、「しかし世界が変わればおれは存在せず、俺が変われば世界は存在しない。」という箇所に出会った。勿論、意図的に剽窃をしたわけではなかった。どこかの頭の片隅にでもあったのだろうと思う。
 金閣寺のあまりにも美しいが故の、愛憎。自分は拒まれているという妄想。
 認識によって世界は変えれると思う主人公。
心の中で思っているうちは良かった。だが青年僧は金閣を焼くという行為に出てしまった。その青年の孤独。
 戦後、あらゆる、階層の人が参拝者としてやってくる。その妬みと、やっかみも助長したのであろう。その憎悪、自分だけが不幸で、まわりは楽しそうに見える。現実への復讐。自分を受け入れなかった社会への復讐。太平洋戦争が終わった以降、あらゆる詭弁がまかりとおった。その現実への抗議・プロスティテュート。
それ故、青年僧は金閣寺を焼き払おうとしたのだ
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  1. 2014/03/18(火) 19:36:59|
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