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picture たまに読書

HN harborが撮った写真や絵をアップしていきたいと思います。たまに読書とか、たわいもない話から、真面目な話など。お笑いなんかも・・・

『ドリアン・グレイの肖像』オスカー・ワイルド著 

 ご存知、オスカー・ワイルドの不朽の名作です。冒頭の序文にクラクラしてしまうのは私だけでしょうか?

 序文(抜粋)
 
 芸術家とは、美なるものの創造者である。
 (中略)批評家とは、美なるものから受けた印象を、別個の様式もしくはあらたな素材に移し変える者をいう。
 批評の最高にして最低の形態は自叙伝形式に他ならぬ。
 (中略)道徳的な書物とか非道徳な書物といったものは存在しない。書物は巧みに書かれているか、巧みに書かれていないか、そのどちらかである。ただそれだけでしかない。
 (略)

 ここでウッオーと唸ってしまいました。

 その後も読み進めていくと、画家のモデルを務める純真無垢な美少年、ドリアン・グレイに、たまたまアトリエにきたヘンリー卿が逆説で言いくるめる。その台詞に私は学生時代に目がくらくらしてしまいました。
 逆説なのですが・・・でも、逆説であるがゆえに感動したのを覚えています。
 以下、ヘンリー卿の台詞

 この世には人の噂にのぼるよりもひどいことがたった一つある。噂にされないことだ。

 誘惑を除きさる方法はただひとつ、誘惑に負けてしまうことだけだ。
 
 ここでは省略しますが、ヘンリー卿のドリアン・グレイへの美の教育に感化させる台詞もすごい。ここで全文ご紹介しますと、読む楽しさを奪いかねませんので割愛させて頂きます。
 映画化もされています。『幻想のドリアン・グレイ』、『ドリアン・グレイ』等々
 両作とも観ました。幻想のドリアン・グレイは主人公が女性に設定されていましたが・・・

 居間でたまたま、テレビを見ていましたら、ある方が、女性は人生の中で美と言うものに一度は直面すると(美の衰えだったかな)発言されていました。
 私も学生時代そんなことを考えていました。
 私はドリアン・グレイ シンドロームと勝手に名付け、醜形恐怖ノイローゼなどの書籍を読んで勝手に研究していました。飲みの席でその話をクラスの女の子に言うと、いくら容色の衰えって言ったって結婚して、子を産んで、子育てして、学生時代に美というものに価値をおいた女の子だって価値はどんどん変換していくんじゃない?と言われました。でも、今、醜形恐怖でノイローゼになっている女性は多いのではないかと私は邪推しているのですが・・・
 話しがズレマシタ。

 オスカー・ワイルドは同性愛の罪で二年間懲役刑を受けます。
 英国では1967年前まで同性愛は犯罪だったのです。1861年までは同性愛の有罪宣告者には死刑が科されてもいたのです。
 日本では1873(明治6)年に発令された「改定律令」にて男性同士の肛門性交が違法とされたそうです。その後1880年(明治13年)に発令された刑法ではこのような規定がなくなったそうです。もしかしたら日本ほど同性愛に自由な国はなにのかもしれません。
 ワイルドは、貴族の放蕩息子、アルフレッド・ダグラスへの同性愛の罪で懲役刑を受けます。歴史に、たら、れば は無いといわれていますが、アルフレッド・ダグラスにさへ出会わなかったら『ドリアン・グレイの肖像』などの大傑作を何十冊も書かれていただろうなーと私は思います。
 『ドリアン・グレイの肖像』はきわめてSFチックで、ラストもSFチックなのですが、とにかく思い白い、エンターティメントだと思います。ちりばめられた名言集も勉強になります。ペイパー・バックも二冊持っているので、英語の勉強は、『ドリアン・グレイの肖像』の和訳からはじめようかなーとも思います。
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  1. 2013/01/25(金) 20:54:59|
  2. 未分類
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  4. | コメント:4
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コメント

オスカー・ワイルド氏
私は、その名前を聞いただけで唸ってしまいます
(あ、いえ特に深い意味はありませんが…)

美というのは無限だと思います
でも醜さは有限ですよ、きっと!
美の探求は心の中にある!!~~ですよ
そう思います
  1. 2013/01/26(土) 08:34:46 |
  2. URL |
  3. 谷口冴 #-
  4. [ 編集 ]

コメントをお寄せくださりありがとうございます。

 谷口冴様

>美というものは無限だと思います。でも醜さは有限ですよ。

流石と思っていしまいました。全ての意味を理解できませんが、仰りたいことはなんとなくですけど分かります。

 >美の探究は心の中にある!!

 そうですね。少し前からこころの時代といわれていましたから・・・歳とともに容色は衰えていくけれど、心の中は(知識を含めて)どんどん、富んでいく。品格なんて本がもてはやされましたよね。
 現代人が喪ったのは、思いやりや誠実さや優しさなどのこころかもしれません。自分がそれを持っているという意味ではなく、なんとなく生きづらくなってきたなーと最近、思います。バブルの頃からおかしくなってしまっていたのかもしれません。それだから、『ALWAYS三丁目の夕日』という映画がヒットしたのかもしれませんが・・・。語学の勉強もサバイバル能力をつける意外にも、内面磨きということも含めて頑張りたいと思います。では
  1. 2013/01/26(土) 10:43:11 |
  2. URL |
  3. HARBOR33 #-
  4. [ 編集 ]

ハーバーさん、本当に色んな本を読んでいらっしゃるのですね。
こちらのブログにUPされている小説のほとんどが読んだ事のないものばかりなので、コメント出来ずもどかしい限りですm(_ _)m
私でも入り込めそうな内容の記事には遠慮なく首を突っ込ませて頂きますね。
それにしても、一つのお話についてここまで分析されるというのは本当に凄い事ですね。
やはり、「好きだからこそ」という理由もきっとあるのでしょうね^^
  1. 2013/01/29(火) 22:49:54 |
  2. URL |
  3. Kanna #3nHHlvNk
  4. [ 編集 ]

メールくださりありがとうございます。

Kannaさんへ

 私は意地になって本ばかり読んでいたこともありました。暗黒の時代。平成元年、ちくま文庫から太宰治全集が発売された年で、当然買いました。バブル全盛期、アパートで太宰治全集をよんでいるのおれぐらいかなーとも思いましたが、出版社が売れない本を出版させる気は起こらず・・・売れたのでしょう。
 kannaさんのご指摘通り、好きなのです。国文学。なんかとち狂っちゃって英米文学科に進学したから・・・当然の五月病。国文学科へ編入試験を受けようと思ったけど、会社員になろうとしていたから大学の学部がえは、マイナス材料しかならないと判断し耐えました。
 折角大学に行かせてもらったのだから、もっと見聞を広めたらよかったと思いました。
 それをいま、独自の解釈で小説を読んでいます。自分勝手にやっているのに過ぎません。これも独学です。
  1. 2013/01/30(水) 09:28:07 |
  2. URL |
  3. HARBOR33 #-
  4. [ 編集 ]

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