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HN harborが撮った写真や絵をアップしていきたいと思います。たまに読書とか、たわいもない話から、真面目な話など。お笑いなんかも・・・

創作日記 余談 五色の筆

五色の筆

 何故???学生のころ、作家になりたかったのかは、曖昧ではっきりしません。東京に出たころ、喫茶店で、初めて、ワープロというものに向かっている人を観て(その人は小説を書こうとしているのか?と思い)かっこいいと思ったのか?とにかく、書くことは、当時の私には、甘美だと思えていたのです。吉本隆明氏のなぜ書くか を読みましたが、私には書くことにはいっさいの問答はなかったのです。なぜ書くかなんて、そんな無粋なことを考えたこともありませんでした。
 今となっては、遠い昔のこと。今は、社会に訴えたいことも多く、今まで抱え込んでいたトラブルは、小説、または手記を書いて、払拭したいという思いがあります。
 ある作家さんのインタビューで、無人島に行っても小説を書き続ける・・・というコメントに、カッコつけちゃって・・・と思いましたが、今は、その作家さんの切迫した気合を感じます。

 学生のころ、レポートを書くのに、24時間営業の喫茶店を使っていました。深夜に書き物を、してはいけないとアドバイスを受けましたが・・・どうしても、深夜に喫茶店にいる人々の何気ない会話、当たり障りのないBGM。グラスの音。それらが無性に好きだったのです。
 小説を書いてみたいとも思いましたが、部の同人誌に掲載させてもらえれば、僥倖だと思っていました。当然、文体を作り上げたり、構成を練ったりもせず、ただ、戦前、戦中、戦後の作家の方々を読みまくっていました。ふと自分でも書いてみたいと思いましたが、時代はバブルの頃、一日働けば,6,~7千円も稼げたのです。

 『世にも奇妙な物語』で観たのかも知れませんが・・・骨董屋で不思議なペンに出会う。買って帰って、そのペンを、よーくみてみると、ダイヤル式になっており、ここは谷崎潤一郎氏、三島由紀夫氏、太宰治氏、安部公房氏・・・それぞれ目盛りがあり、そこに固定させると、その先生達の文体で、構成で、小説が出来上がる。私は右手を貸しているだけ・・・というお話しに、どこかに、そのペンが売っていないかなーと思っていました。

 中国に、江淹才尽き、という話があります。江淹というのは、文学者であります。それでいて、今で言う、公務員でもあるのですが・・・
 その文才に優れた、江淹が、あるひとから、筆を一本貸してくれと言われ、一本筆を貸します。それが五色の筆だったのです。文章が踊り、交差し、生き生きと描ける。
 そんな筆だったのです。その筆を喪うと、江淹は、まったく文章がかけなくなってしまったのです。文才に優れた人の才能が枯渇することを、江淹才尽き というそうです。
 江淹才尽きとは、昔のような文章が書けなくなったので、そういうはなしを自作自演で作ったという説もありますが・・・

 とにかく、五色の筆が欲しかった。でも、努力ですよね。ヒカルの碁という漫画もありましたから・・・
 でも、よりによってこんな時に、絵の女神様の指令が・・・絵を描く暇ないよー。嬉しい悲鳴です。どうやら、私は、五色の絵筆は持っているのかもしれません。 
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  1. 2014/09/23(火) 17:13:22|
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