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picture たまに読書

HN harborが撮った写真や絵をアップしていきたいと思います。たまに読書とか、たわいもない話から、真面目な話など。お笑いなんかも・・・

哀しい生き物Ⅴ

 哀しい生き物Ⅴ

 真理子は三十を過ぎて、自分の容色が、著しく劣化していることに驚いた。「えっー、私、こんなにシミや雀斑が多かったの?何時からだろう・・そう思っても、正確にはわからなかった。もう、三十だ。性的魅力では、そのへんのギャルには負けないが、あきらかに、彼女達から見れば、オバサンの烙印を押されることは間違いがなかった。三十を過ぎるなんて思っても見なかった。学生の頃は、自分のこの容色が衰えたら、いつでも死のほうを選ぶと思っていた。
 世の中を、否、世間をなめていた。
 美しいままの時に死にたい。それゆえ、早乙女君に若く美しい私のベストの肖像写真が欲しいと願い出たのが、そもそもの二人のキッカケだったとは前述した。その写真は、いまだに真理子の手元にある。、その容色のベストの写真を額に入れて、押入れの奥にしまったままであるのを、早乙女君、否、今では夫の知るよしもない秘密だった。自分が撮った写真を、遺影写真にしようとしているのが、我妻だとは・・・というより・・・

 こう思考を巡らし続けたが、ここで真理子は、突然 カッとなった。「あんな写真があるからだは。なんで早乙女君は、あの時、私の肖像写真なんかを撮ったのよ。いくらこっちから頼んだって、承諾するべきではなかたのよ。
 それで、私を撮って、展示までして・・・私、あのときから全ての歯車が狂いだしたの。」私がこうなたのは、夫のせいよ。なにいが早乙女財閥よ・・・は、は、はー だは。真理子はチラッと夫を見る。最初の頃は、おろおろして、狼狽していたが、安酒をあおるだけあおり、くだをまく真理子の世話はもうこれ以上やけないと思い始めていたようだった。。(つづく)
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  1. 2015/05/12(火) 20:15:23|
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